夜中に吹き荒れていた嵐が少し治まって外へ出ると、明るい!空が広い!前日とは違った様子は、風が木の葉を吹き飛ばしてしまったのだと知りました。ふと、こんな感じを時折り経験するなと思ったのです。数ヶ月ぶりに通った道が以前と違う!広い!明るい!ここにあった木が、家がない!たしか薄暗い感じのところでしたのに、この開けた感じは…そして、次に通ると…「コンビニ」が…あぁここでもか。
以前「コンビニ」の無い街と名乗りを上げた町に、心の中でエールを送ったこともありましたが、「コンビニ」は便利な店です。ちょっとしたスーパーより品揃えが充実していて、あれこれ迷う楽しさがあります。夜遅く買い忘れたものを思い出したときは、とても有り難く助かりますし、旅先で、その地方の食べ物を探す時間のないときなど、ある程度の安心感で、利用することが出来ます。走れども、何の店もないところで「コンビニ」の看板を見つけたときのホッとする気持ち!
しかし、これでいいのかしらと思うのです。どこへ行っても同じ「コンビニ」が並んでいる風景って、なんかおかしいような。便利さや均質さを求めすぎると、なにかたいせつなものがなくなっていくような気がしてなりません。
紅玉リンゴの季節です。真っ赤で、酸っぱくて、シャキッとしているりんごです。「大きな木の実」にはこの季節だけ、刻んだリンゴがくるみと一緒に詰まっています。
直径20cmほどの「アップルパイ」にはそんなりんごが2個以上、生のまま、レーズンと少量の砂糖、レモン汁、シナモンと共にしっかり焼いてあります。この季節だけの限定品です。ホールでのご注文も承ります。
「アップルデニッシュ」そして、冷蔵庫には、「手作りジャム』が…
しばらくの間、りんごの香りに包まれています。